かわいいんだこれが
以前に投稿したのは2019/1/21だった。
こっからは自分の現実生活が試験やレポートで忙しくなり、果てには実習が始まった。
他にはバイト先の生徒がセンターを終えて二次試験の勉強を開始した高三生、残り二カ月を切りほとんどが初めての受験であからさまにクソ緊張した面持ちになる中三生、そして彼らを教える僕。
まあまあ忙しかった。
なにも全部終わったわけではなく
今は単位を待つだけだし実習先に感謝状を送るだけ、バイトは高校生は月曜に試験だし中三生は3/5なのでまーがんばってほしい。
ある程度の区切りがついて内心ほっとしているのだ。
どれだけの忙しさだったかというと昨年末に買ったswitchは全くプレイする気にならないし雪が降ってるおかげで自転車は自由に乗り回せないし部屋は汚い。
あっ、ぶっ壊した原チャ直してナンバープレートもらわないとね。
これからもやることは積まれているけれど春休みが見えてるだけ心に余裕がある。
そんな今だから振り返ってみたいと思うのが実習の子どもたち、あったりまえだがこの世の中には「守秘義務」というものが存在していて個人を特定できるような書き方はしないのであしからず。
場所は伏せるが2/12~2/22の間私は実習に行かせていただいた。
気分的には「行くことを強制された」「仕方なく」といった方が適切な気もするが私は何も使えないペーペーのぺーであるからそんなことは口が裂けても言えないのだ。
十日間に及ぶ実習で担当させていただいたのは二歳児なりたての子どもがメインの組。
そこにはAとBとCとDとEの五人の子どもたちがいた。
まあね、かわいいわ。
顔が雪見大福。
ぷよぷよのぽん
ふよふよ~~~って感じでもちもちなんですよ。
めっちゃ可愛い。
が、流石二歳児。
「魔の二歳児、悪魔の三歳児」と呼ばれるだけあって最高にイヤイヤ期を漏れなく発動中でコレがもうすごい。
入浴の時とか
僕「お風呂はいろっか!」
A「イーヤ!」
僕「お風呂入ったら気持ちいいよ」
A「だーめ!」
僕「今日A沢山動いたから汗かいてると思うんだけどな~」
A「はいらない!」
僕「お風呂に入ったらすっきりするよ」
A「はいらない~」
僕「わかったわかった入りたくないのは分かった」
A「いやぁ!!!!!」
僕「お風呂あがったらテレビゆっくり見れるね」
A「はいらない...!」
以下、無限に続く
こんなのが風呂に限らずおやつ1・遊び・昼食・おやつ2・遊びの各場面で余さず繰り広げられるため、いくら雪見大福を相手にしても流石に腹立たしい。
加えて仕方ないと分かっていても担当の職員に言われるのと僕に言われるのじゃ従順度がまるで違うのも腹立たしい。
オメェさっきまでやらねえって言ってたじゃねえかよ...コルァ
愛着関係であるとか信頼関係であるとかその点踏まえると仕方ないのだ、これは自分に言い聞かせる言葉、そういうもんなのだ。
これが十日間繰り返されると人間の心はすり減っていきます。
僕の存在意義って何かなって思いながら「や!」と言ってぶちまけたぬるい牛乳を拭いていました。
それが最終日、とある偶然からこの苦痛は優越へと変貌を遂げる。
別の組に出張お遊びしたとき、そこには普段と違う部屋の光景が広がりテンション高めな子どもたち。
色々と物色し始めたその時、発見したのは床に転がるマギー〇司のデカ耳。
それをみたA、号泣。
なんだか知らないがAはこのデカ耳に恐れ戦きガチの大泣きをし始めたのだ。
自分についているものが大きくなって気持ち悪いのか不気味なのか、それともこの形状が悪いのか...?
が、そこで「アーごめんね~怖かったでしょ」とあっさり引っ込めるなどしない。
底意地の悪い僕はその場で二三怯えさせたあと、落ち着いてからとどめの一発。
見せるたびに「「ミミ」だぞう~~~ケ~ッケッケ」などと絵本に出てくる魔女張りの笑い声で名前と怖さを刷り込ませた。
それからというもの、三回言っても言うこと聞かない場合は
「あっ、そっかあ...Aはおようふく着ないんだ...。じゃ、せんせい「ミミ」呼んできて怒ってもらおうかな...?」
このようにたっぷり含みを持たせながらゆっくりと「鬼が来るぞ」と同じ手法で脅した。
これが面白いように効く。
そのあとは
A「や...「ミミ」や...」
僕「服着る?」
A「ぅん...」
う~~~~~~ん、快感。
だからと言ってこれを連発していいわけじゃないのは理解していただけると思う。
子どもが行動するうえで尊重するべきは子どもたち自身が理解し納得の上で大人が望む行動をしてもらうことがベストなのであって、養育者・保育者・保護者はそのような声掛けを心がけなければならないことを常に意識する必要がある。
簡単にいえば子どもの気持ちになって声掛けを行えということだ、めんどくさいよね。
そんなこんなで精神すり減らしながら楽しく過ごした実習期間だった。
基本はガッツリつらいし日誌はめんどくさいし組担当の職員は固定じゃないから情報の共有に障害が当然のようにあるし意味不明なことも色々あるけど、それらを吹き飛ばすのは子どもたちのかわいらしくて無邪気な笑顔である。
写真でも子どもの笑顔を見ることができるが、そうではない。
現実で自分に向けられた笑顔は何物にも勝る最高のプレゼントだ。
見上げた顔で両手を広げられれば思わず抱っこしてしまう。
「あいあと!(ありがとうの意)」なんて言われたらとっても嬉しいし。
いつもやりたくないことややらなかったことをできたりすれば思わず抱きしめて「えらいね~~~すっごくかっこいい!」となでなでしながら褒めたくなる。
憎たらしいけれど超かわいい子どもたちが
大嫌いで大好きだってことを改めて感じた実習でした。
ああ、子どもかわいい。